パッケージ化された社会

 目の前にいる人が幸運に恵まれたとき、または不幸に見舞われたとき。
それを共有することが多かった昔。

 一方現在は目の前にいる人ではなく思想が近い人、同じ目的の元に動いている人と共感することが多くなりつつある。

 ちょうど物理的な相関とは関係なく機能の種類を区分けする階層を定義するパッケージングのように。

 今の時代は人と接することにおいて地理的な障壁が低くなりつつあり血縁的な結びつきも弱くなりつつある。一方、精神、意味、機能的な結びつきによって人とつながることが多くなっている。生きる手段のためにつながるのではなく、生きる目的を達成するためにつながる。